10年ぐらい前に、祖父が実家の仏壇を新しくしてくれました。
なんと五百万円もかけて作ったというだけあって、うちのお仏壇にお参りに来た方達は、いつもその豪華さにびっくりしていきます。
お仏壇って代々引き継いでいくものだから、その家に合った満足のいくものを購入して、ずっと子孫の代まで大切に引き継いでいくのがいいとそれまではずっと思っていました。
でも、最近は戸建が減ってきて、マンションに住まう方が増えてきました。
その内装も、昔みたいに畳の部屋がなくて、あっても1~2部屋がいいとこです。
家具もだんだんモダンな物が好まれるようになってきたので、その中でお仏壇を置く際に、そのデザインなどがインテリアと合わないと、かなり浮いてしまうと思います。
そんな事をいろいろ考えながら私が最近見つけたお仏壇は、マンション用のとてもモダンでシンプルなデザインのお仏壇です。
これは、本当にお仏壇?と見間違うぐらいにおしゃれです。
イタリア風、クラフト風、ジャパネスク風、椅子と一体化したコンフォート風など、その家のニーズに合わせたお仏壇が最近ではセレクトできるみたいです。
値段も数百万円といったものはあまり見かけません。
だいたい、100万円以下がメインで、中には二十万円以下とかいった若い世代でも購入できそうなリーズナブルな物もあります。
そして壁にかけるタイプから、収納壁に入れる、台に置く、床に置くといったそれぞれの置き場に合わせたデザイン、サイズが選べるので、しっくりとマンション等のインテリアにも上手く収まりそうです。
私が子供の頃から慣れ親しんできたお仏壇とは違って、飾りもなく花立や香炉、仏飯器、茶湯器なども、しゃれたガラス製や焼き物など、何だか仏具っぽくないので、眺めていて不思議な感じがします。
あまり従来の物にこだわらずに、故人が気に入っていた物を使ってもいいのかもしれません。
そんな現代風の仏壇や仏具を眺めていて、私は、昔祖父が作った田舎の一軒家用の高級なお仏壇の事を思いながら、時代もかわったなぁと関心するのでした。
特に実家が田舎なので、みんな昔ながらの紫檀や黒檀などで作られたドレッサーぐらいの大きさの仏壇をどの家も使っていたイメージが未だにぬけないのかもしれません。
でも、どんなに高級な素材を使った金ぴかのお仏壇でも、その住まいに合わなければその価値も半減していくと思うのです。
私は年をとってもし自分がお仏壇を選ばなければいけない時がきたら、きっとモダンでシンプルなデザインの物を選ぶと思います。
それは何事もバランスって大事だと思うからなのです。